2005年07月18日

劇場感染記「コーヒー&シガレッツ」其の壱

コーヒー&シガレッツ.jpg

アメリカ、インディペンデント界のキング(と僕は勝手に思ってる)、ジム・ジャームッシュ監督が“コーヒー”と“タバコ”をめぐる11のエピソードを綴った珠玉の短編集。
単にコーヒー好き、愛煙家に向けた映画であるはずがなく、(時にずれた)会話と雰囲気は恐らく誰でも楽しむことができるはず。
そして、相反する二つの事象が実は離れられない密接な関係を持つといった摂理にも思いを馳せらせてくれる。


ジャームッシュと言えば「ナイト・オン・ザ・プラネット」(1991)のそれぞれのエピソードでその場にしかない空気感を味合わせてくれたり、人間自体のおかしみを描いてたりしたんだけど今回は彼がさらに時を経て経験値を増したゆえの構成の妙と言うか奥深さが加わってるんじゃないかと密かに思ってる。

オフ・ビートな間に見ているこちらが様々な思いを勝手に張り巡らせ、それをその間自体が受け容れてくれるようなお気軽さというのは相変わらずだけれども。


時を経るといえば彼の交友関係もかなり広がってるようで今回の出演者は一部を除いて彼の友人達がほとんど。
で、かなり豪華!
各々が持つ個性でストーリー自体ふくらみを持ってしまうのは当然で、
だから、
1話づつ書かせていただきます。
あくまでも雑感ね。



第1話 STRANGE TO MEET YOU
 「変な出会い
ロベルト・ベニーニ スティーブン・ライト

変な出会いで、変な会話で、変な間があき、変な別れ。
噛み合ってるようで微妙に噛み合ってない。
会話だけじゃなく存在それぞれが。

ベニーニは相変わらず飄々とした読めない男でライトのことを何度も「スティーブ!」と言い間違えるし、「頼んでおいたから」と気を利かせたつもりが二人だけのテーブルにコーヒーが5、6杯置いてある。
意味不明の席替えするし、
ライトの代わりにベニーニが「歯医者行くよ」ってなんじゃそりゃ。

バカだなぁ。

ライトの普通な会話の切り返しも微妙にクールでクスリとさせられる。

まぁ、見てて「ぽか〜ん」で終わっても何ら問題ないとは思うけど。
ライトとベニーニ.jpg
ただ、この第1話があったからオムニバスとしての「コーヒー&シガレッツ」が生まれたわけで。
1986年、アメリカの「サタデー・ナイト・ライブ」に短編を作ってくれと頼まれたジャームッシュが「ダウン・バイ・ロー」(1986) で仲良くなってたベニーニを使ったりしてちょいとカメラを回してみたのがこの第1話。

なるほどベニーニの髪がふさふさなわけだ。

この短編はテレビ番組や各種映画祭で上映されてけっこう話題になったとか。
ジャームッシュも気に入ったんだろう。
それから何年もかけてサイドワークとして同じ形態で少しづつ撮っていったらしい。

ベニーニと言えばいまや「ライフ・イズ・ビューティフル」(1998) で世界的認知度はあるけど元々ナンセンスギャグを得意とするコメディアン。
彼の脱力系ギャグ映画「ピンク・パンサーの息子」(1993)とか「Mr.モンスター」(1994) は、けっこう好き。

ジャームッシュ作品では「ナイト〜」にも出てたね。
エロタクシー運転手役で。

ライトはアメリカの俳優。
いろいろ小品には出てるけど声だけの出演作も何本かあって代表的なものはタランティーノの「レザボア・ドックス」(1991)のラジオDJ、Kビリー役かな。


1話しかかいてないのに長くなっちまった。
さてと一服、と。
posted by はやし at 23:43| 熊本 | Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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コーヒー&シガレッツ
Excerpt: 「コーヒー&シガレッツ」★★★★(シネセゾン渋谷) 2003
Weblog: いつか深夜特急に乗って
Tracked: 2005-07-23 18:21

『コーヒー&シガレッツ』
Excerpt: ジム・ジャームッシュ監督 『Coffee and Cigarettes』 昨日観てきますた。 大好きなジム・ジャームッシュ作品。待ちに待ってやっ〜と先週の土曜から上映が始まり 観る事が出来た! ..
Weblog: Such One Day
Tracked: 2005-07-26 16:12
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