2005年04月09日

劇場感染記「エイプリルの七面鳥」

Apl.jpg

なんとなく・・・
なんとなくこの映画は「見たい」と思ったんです。
フラフラと映画館に入っていったのです。
たまにあります。
思わぬ拾い物。
すっげぇ、いい映画でした。

ストーリーは至極単純。
一人、家族と疎遠になっていた娘がそれまで仲良く出来てなかった母のため、感謝祭の日に家族を招待、娘のもとにへ向かう家族と、七面鳥に悪戦苦闘する娘の姿を描いてる。
ただそれだけの話なんだけど、
そこにユーモアと切なさと哀しさと愛と幸福感を見事に描きこんでいますexclamation

この映画、演出が完璧なんですねぴかぴか(新しい)
説明的なセリフや描写はゼロ。
ふとした状況描写や直接的でないセリフでそれとなく見ている側に想像させ、それは、自分のイメージの中に世界を構築させてくれることであり、それぞれのキャラの膨らみをも含めて、映画自体の奥深さへと繋がっていきます。
うん、しっかりとした奥行きを感じさせてくれる。
だから、後半は特にちょっとした描写でも心動かされる。<感情移入全開だから
お涙頂戴にもなっていない。

ラスト、「うまいっ」「やられたー」と呟きながら号泣する僕がいました。

キャラ立ちもサイコーひらめき
主役のエイプリルにケイティ・ホルムズ。
珍しくパンキッシュでいわゆる(世間一般では)出来の悪い娘役。
でも、やっぱり心根は優しくって、「ちょっと不器用なんだよね」と声をかけて肩を抱いてやりたくなるタイプねダッシュ(走り出すさま)

もともと、僕は彼女はお気に入りなんだけど、だからこの映画見ようという気になったってのもあるけど、彼女の出てる映画って地味なんだけど面白いとかいい作品が多いんですよね。
アイス・ストーム」(1997)とか「go」(1999)とか「ワンダー・ボーイズ」(2000)とか「ギフト」(2000)とかとか。
作品選びが上手いのか?
いつものケイティ.jpg


あとはなんと言ってもお母さん役のパトリシア・クラークソンですねカチンコ
彼女の感情の表現は本っっっっとにすごいexclamation×2
性格は典型的な中流家庭の奥さんでそれ故、はみ出しもののエイプリルとは仲違いに近い状態なんですがこの人、意外と一筋縄では行かない性格。そこが笑わせてくれる。
でも、それでいて重い運命を背負ってたりするから生半可な感情移入にならないです。
このお母さんにはやられました。

旦那、息子、娘のキャラ造形も上手かった・・・
可笑しくて哀しくてオフビートだけどハッピィな奴らでした。
あ、エイプリルの彼氏もかなりのナイスガイだったよ。

お金もそんなにかかってない、上映時間も短い(1時間半以内!)ストーリーも目新しくない、でも、演出とキャラ立ちがここまでしっかりしてると忘れられない名作になり得るんだ・・・

やっぱり映画ってすげぇ。

あ、監督さんがすごいんですよね。
ギルバート・グレイプ」(1993)や「アバウト・ア・ボーイ」(2002)の脚本やってたピーター・ヘッジズ。
これ、初メガホンかよ・・・


これは見て損しない、っつーかむちゃくちゃオススメ。
シネパラダイスで1週間だけの上映だっ。
いっそげーexclamation×2

     
PIECES OF APRIL  (2003)
上映時間 80 分

「初めての料理は ママのために作る 最後のディナー」

監督・脚本: ピーター・ヘッジズ
出演: ケイティ・ホームズ、パトリシア・クラークソン、オリヴァー・プラット、デレク・ルーク、アリソン・ピル、アリス・ドラモンド、ジョン・ギャラガー・ジュニア
 
posted by はやし at 22:44| 熊本 ☀| Comment(4) | TrackBack(4) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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